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携帯のアラームで目が覚めた。
週に一日だけの貴重な休みである日曜日の今日は、家でゆっくりと過ごそうと思っていた。
太陽は既に高く上がりきっていて、今は丁度昼くらいだろう。
毎日の日課である新聞を取りに玄関の扉を開けると、
「うわ!
な……ガキ!なんでまだここに居るんだよ。」
驚きのあまり、大声で叫んでしまった。
俺の家の前では、小さく体育座りをしている昨夜の少女。
俺に気づいて嬉しそうに顔を綻ばせた。
まさか、一晩中ここにいたのか?
「おー?どうした、どうした?」
やべ。
叫んだせいで、何事かと住民が集まってきた。
仕方ねぇ。
ガキを急いで部屋の中に入れた。
「何のつもりだ?ガキ。
警察につき出すぞ。」
睨むと、一瞬怯んだように怯えたガキ。
だが、次の瞬間ガキは躊躇いもなくその場に土下座した。
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