Come the “April Season”

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一歩、下がる。 カツーン…と靴音が響く。 街の中なら有り得ないことなのに。 違う場所にいるような気がした。 自分の知らない場所に。 「え…!?」 溢れた言葉は稚拙で、逆に自分でも驚いてしまうが、それでもそれ以上の言葉が出なかった。 「・・・リス、アリス!」 自分の名を呼ぶ声に、ハッと我に返る。 「どうしたのじゃ、いきなり呆けて」 「ごめんなさい、寝不足かしら」 「おや?寝不足は美容の大敵じゃぞ?」 笑い合うビバルディとアリスにペルネーラはクスリと笑った。 「じゃあまたね!」 そう一言だけ言って二人から離れた。
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