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えっと、現状報告します。
目の前には蒼のテライケメンな顔面が。
とても嬉しそうに、楽しそうに目を細めて笑っていますね。
俺、未だ身動きとれず。
んで、こっから本題。
…お口がですね。
柔らかい何かに覆われているんですね、はい。
ちなみに生温かい…というか熱い?
時折、唇に何かが当たるんですね。
感触的には固めすぎたゼリーみたいな?
んで、ちょっとだけ尖っているんだけど丸みを帯びてて。
めちゃくちゃ熱い。
…泣いてもいいですか?(´;ω;`)
男にファーストキスを奪われる腐男子って…orz
全然萌えません・・・(;´Д`)
っていうか、ちょっと油断したら舌が入ってこようとする!!
ちょ、ファーストキス奪われただけでも、結構凹んでるのに初ディープも相手男とかマジ勘弁!!
「ん―――っ!!」
え、これ以上何も言えまてんwww
だって口開いたら、軟体生物が俺の中に無断侵入してきやがる。
仕方ない、目は口ほどに物をいう!ということで、目で離せと訴えてみましょう。
キッ、と目の前の蒼を睨みつけると…。
…蒼の瞳がキラキラと輝いていました…(((((゜゜;)
やばい…ドSが目覚めようとしている…(゜ロ゜;ノ)ノ
このままでは負ける!!
「…咲弥、口開けろよ」
喋った瞬間さらに侵入されてしまうんで、断固拒否致しまふwww
ぎゅっと口を閉じたまま、勢いよく首を振る。
そんな俺の様子に、蒼が苦笑いを浮かべる。
「仕方ない、今回はこれで勘弁してやるか」
蒼がそう言った瞬間、俺の体は自由に!!
当然、脱兎のごとく蒼から離れますよwww
「お邪魔しました、さようなら!!」
え、もちろん、愛しきおうちまで猛ダッシュwww
だから、この時俺が走り去る背後で、蒼が
「とりあえず、一歩前進だな。咲の唇はやっぱり柔らかかったな」
と満足げに微笑んでいることを知ることはなかった。
っていうか、知らずに済んでよかった… (´・ω・`)
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