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中学3年生のある日。
俺こと藤浪 咲弥(フジナミ サクヤ)は、幼なじみにファミレスに呼び出されていた。
目の前には俺の幼なじみの宵宮 蒼(ヨイミヤ ソウ)が、顔面偏差値が極上のイケメン面をフルに使った満面の笑みを浮かべながら衝撃的な事実を口にした。
「咲弥、お前が受験する高校のことなんだが…」
「おう、重陽高校(チョウヨウコウコウ)か?それがどうした?」
「お前が受験する高校をセント・ルミナール学園に変えておいたぞ。感謝しろよ?」
…はい?(´・д・`)
どういうことですか??
唖然としている俺を見て、蒼が笑っている。
というか、聞き間違い?
受験校変えるとか、どんな暴君?
「だから、俺と同じ学園に外部受験してもらう。わかったな?」
「いや、分からん。いきなりすぎるし」
「お前に拒否権はない」
「だが断る!!」
言い切った!
いつもいつも思うが、こいつの傲慢で自己中な言動には振り回されてばかりだからな。
ここで断固拒否せねば、俺の高校デビューが夢に終わるwww
「なぁ」
自分の発言に満足して、ほくほくしていると蒼の声が聞こえた。
もちろん、蒼の方を見ますよ?
だって、ちゃんと目を見て話しなさい、って親に教えられたからね。
Σ(゜Д゜)
…うん。これは見なければよかったなぁ…。
こ~~わ~~~い~~~( TДT)!!!
極上の満面の笑みはそのままで、目が笑ってない~( ;∀;)
「咲弥」
「ひゃい!」
「言っただろ?俺はお前を離す気はない。だからお前に拒否権はない。…分かったな?」
「…はい…orz」
極上の笑顔は、最凶最悪な凶器になると身をもって知りました。
な、泣いてなんかいないんだからね!?
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