三章 まわり始めた歯車

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Gゲートが半年後に開く― そんなニュース後に重大な試験の話があったー ニュースによるとGゲートが開く時、通称「幽玄の時」に備えてゼロハンター試験を行うらしい。 試験は、1か月後。 それまでに準備をしとく必要がある。 俺は、ゼロハンターになりたい夢は、ある。 しかしゼロハンター試験は、「脱落者は、ほぼ死亡」、「自殺志願者しか受けない」などという恐ろしい噂がある試験だ。 ユナンに聞いては、いけないだろうが、聞いてみた…… 「ねぇ……ユナンが受けた時のゼロハンター試験の内容は何?」 ユナンは、言った。 「そうだね、私の時は、三つ試験があったね。」 更に続けて言った。 「一つ目が、知識の試験だったかな……、二つ目は、制限時間内に何体敵を倒せるかだったと思う。三つ目は、……」 ユナンが言うのを止めた。しかしすぐにいい始めた。 「三つ目は、……24時間内にレベル999の怪物から逃げ切るか、倒すかの試験でクリアしたのは私とブフだけだったよ……」 そして俺は、絶句した― まさかそんな恐ろしい試験だったのだと。 しかしそんな俺の考えを読んでか、ユナンは、言った― 「でも今は、ハンターの数を減らすと大変だから多分そこまでしないよー」 「そうですね。まあ受けてみます……」 俺が、自信なく言った言葉に反応したか、ユナンがいきなり俺の背中から手をまわしてきた― 「私も怖かったよ……。でも何か守るには、勇気が必要なんだよ……」 ユナンが言った、「何か守る」という言葉は、おそらく俺を誘った理由だろう…… しかし俺は、ユナンの方に振り返り、言った。 「そうだね……確かにそうだな……」 俺は、決意を決めたー そしてユナンとゼロハンター試験に俺の参加表を出すためにハンター集会場に向かい歩き始めたー
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