三章 まわり始めた歯車

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剣が俺の頬をかすった。 俺は、一歩下がり息を整えた…… 「怪物の地下街」B25F…… 相手は、「スカルボーンナイト」 骸骨のモンスターだが、人間のように武器の剣を使い襲ってくる。 しかも俺達が使う技までも使ってくる強敵だ。 俺の様子を見て笑うようにスカルボーンナイトは、声を上げた。 「うるせえよ……」 一気に近づき、その肉の無い体を斬った。 しかし敵も攻撃をくらいながらカウンターをしてきた。 しかし俺は、それを読んでおり攻撃を防ぎ、頭におもっきり攻撃を叩き込んだ。 その攻撃で骸骨……「スカルボーンナイト」は砕け散った。 近くにいるユナンとハイタッチする。 ユナンは俺の修行のために俺が本当に危険になった場合だけ助けるようにしているのだ。 「怪物の地下街」に入ってから約5時間…… 流石に疲れもたまってくる。 しかしレベルは、普通のレベル上げより遥かに上がっており、俺は、103レベまで上がっていた。 敵も俺のレベルが上がると俺の+10にすぐなり、100レベルを越えた辺りから、敵自体も変わってきている。 「怪物の地下街」の名は、その名前以上に敵の数、レベル、広さが半端なく限界があるのかどうかさえ分からない。 前に戦った「キングトロル」が、二体同時に出てきた時は、ユナンがいなかったら確実に死んでいた…… そんな危険な場所でさらに二時間戦いー俺のレベルがちょうど107レベルになった時にやっと俺達は、外に出た…… 昼前に遺跡に入ったが、出た時にはもう太陽が沈みかけていた。 とりあえず、ここら辺は野宿するには、向いていないので瞬間移動システムを使いバースに戻った。 バースに戻って、宿屋に行き、部屋をとってから食事をした― 食事を食べている最中にユナンは、俺に聞いてきた。 「ねぇ、修行はどう?」 「やっぱり疲れますね。二日間連続で狩りをしてもここまで疲れませんよ。」 「そうだね。でも試験に備えてレベルを上げておかないと大変だよ。」 「そうですね。」 そう言って俺は、食べていたチャーハンを一気に食べ、明日に備え、寝るために宿屋に向かった。 そしてユナンと寝る前に挨拶をして自分の部屋に入り、ベッドに横になった。 また明日も今日と同じく修行だ。 俺は、今日の修行のことを思い出していたー しかしすぐに眠くなり、眠りについた―
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