三章 まわり始めた歯車

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『ゼロハンター試験』 ゼロハンター試験の会場は、「グランザーク」のはずれにある実験場である。 通称「バーストデザート」破裂する砂漠ー 実験場とはいっても、施設ではなく、兵器などの実験場のためとてつもなく広い。 その広い実験場の中心には、管理者がいる施設がありそこが、ゼロハンター試験の集合場所だ。 俺が着いたのは、試験が始まる10分前だった。 集まっているのは、約100人ほど。 見たことのないやつから見たことのあるやつまでいろんなやつがいる。 ゼロハンター試験に向けて異様な空気が漂っていた。 そんな中、俺に話しかけてきた男がいた。 俺は、一瞬硬直したが、顔をみて安心した。 昔からの知り合いだったのだ。 「おおっ!カヲルじゃないか!久しぶりだな。」 「ルークか!?お前こそ変わってないな。」 久しぶりの唯一の親友との再会だった。 「ルーク、お前もゼロハンター試験受けるのか?」 「当たり前だ。」 久しぶりの再会で話が弾んだ。 予定の時刻13時になった。 周りのざわめきは、止まり静寂が包んだ。 施設から人が出てきた。 外見は、普通の人だがおそらく試験官だろう。 その試験官は、言った…… 「これからゼロハンター試験を始める。受験者は、103人。試験の数は、3つ。ルールは、試験ごとのクリア条件を満たすこと。クリアした者が、次の試験に進める。その他にルールはない。他の受験者を殺すのもあり、罠にかけるのもありだ。それでは、第一試験を始めるー」
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