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深い密林『カナリヤ密林』
その密林のレベルは72
攻略されてない危険な密林にその少女は一人でいた。
俺は素材集めのために一人で狩っていたところだった。
ここではしばらく狩っているが、一人で狩っている人を自分以外に見たことがなかったので声をかけようと近づいた。
しかし少女は武器の刀を構えていた。
俺はそのことに気付き立ち止まり、様子を見た。
モンスターと戦っていたのだ。
モンスターは……レベル72『アースドラゴン』
あきらかに一人で倒せるモンスターではなくこの密林では2番目に強い。
俺は助けようとして前に出て大声で声をかけた。
「一人では倒せない!逃げろ!」
少女はこちらを見て微笑した。
そして少女は逃げずに居合いの構えをした。
アースドラゴンが少女に向かって突進して行った。
「なっ……」
思わず声を上げた。
無意識の内に走って少女の元に向かっていた。
しかしそんな中で俺は立ち止まった。
そして小さな声を聞いた気がした。
「居合い 瞬の型」
少女の姿が消えた。
その瞬間、アースドラコンは真っ二つに斬れていた。
そして少女は少し離れているところで刀をしまっているのを数秒間気が付かなかった。
目にも見えない速さで斬った居合いは、今まで見たハンターの中にもいなかった……
これこそが、俺が始めて
『ゼロハンター』と会った話である
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