勇者「狙撃しろ、魔法使い」

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勇者「……はぁ。やっと一息ついたな」 魔法使い「そうですね」 勇者「……なぁ、その人見知りどうにかならないのか?」 魔法使い「……だって」 勇者「難儀だなぁ。とりあえず、今日はお互い疲れたし寝ようか」 魔法使い「……」 勇者「なんだよ」 魔法使い「襲わないで下さいね?」 勇者「襲わないよ!?」 ――翌日 勇者「さて、行こう」 魔法使い「はい」 村人A「またうちに寄ってくだせー!」 魔法使い「……っ」 勇者「びびんなよ魔法使い……。はい、機会があれば是非」 勇者「んー、いい天気だ」 魔法使い「そうですねー」 勇者「人前以外だと、性格変わるよなお前……」 魔法使い「……うぅ、すみません」 勇者「なんでだよ」 魔法使い「だ、だって勇者さまも知ってるじゃないですか……」 勇者「やっぱりまだトラウマがあるの?」 魔法使い「……は、はい」 魔物が現れた 勇者「獣型だな。魔法使い、火炎魔法だ!」 魔法使い「は、はいっ……」 ボフ 魔法使い「……ごめんなさい」 勇者「だ、大丈夫! とりゃー!」 魔物にダメージ 魔物はたおれた 勇者「群れじゃなくて、単体でよかった」 魔法使い「うぅ、役立たずでごめんなさい……」 勇者「いやいや。昨日のあれでレベル上がったと思った俺が悪かったよ」 魔法使い「勇者さまに気を使わせてしまうなんて……」 勇者「だ、大丈夫だからね!?」
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