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だから ベリーは、ねこにしゃべりかけた。
「 キミの うそには、悪い嘘もあるけど やさしい嘘の方がたくさんだよね? 僕は知ってるよ 」
といいました。
ねこは びっくりしました。
〈 自分の事を ちゃんと 見てくれている 人が いる 〉
「 あ……りがとう 」
ねこは 言いました。
ベリーは 「 どういたしまして 」
と言いながら 少し 不思議に 思いました 。
ねこが だんだん 自分に近づいてきていて………
ベリーの 最後 の きおくは
「 ご め ん ね 」
と いう 声と
殺気 と 空腹 と
優しさ に 満ちた ねこの目
だった。
次の日の 教室に ベリーの
姿はなく……。
ベリー のらしき しっぽだけが。
教室の すみの 方に おちていて。
end
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