さみしがり屋

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さみしがり屋のうさぎは名がなかった。 他のうさぎとちがって毛は黄色かった。 うさぎは、いつも 考えた。 みんなは、あんなに雲みたいなきれいな白い毛なのに 僕は、なんでこんなに黄色なんだろう と。 うさぎには、母親がいない。父親も兄弟も、妹も。 そして、 ともだち も。 母親たちの毛も黄色 だった。 いや。 きいろだと思っていたのは、自分たちだけで 実際は、 金色だった。 人々は、その毛をほしかった。 月に 反射し きれいに 輝く、 その きんいろ の毛を 。 だから…… うさぎは、今はひとりぼっち それから うさぎは いつも 少し しくしく と 、 鳴いている
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