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すると先生はニヤっと笑い
『ほら、自然と頭に浮かんだ答えが正解しただろ?
高橋さんは本当に成長したよ。
半年前に何て答えたか覚えてる?』
あたしは横に首を振る。
『何かしらの物、あ、でも燃えないゴミはダメですけど燃やしたら二酸化炭素できますよ!って自慢気な笑顔で言ってきたよな』
きゃー、恥ずかしい…
あたしったら何言ってたんだろ…
『明日、二酸化炭素の製法出たらいいな。
テスト中笑うなよ。半年前の回答思い出して』
「ちょっと…そんな余裕あるわけ無いじゃないですか!」
『元気なった?その調子で明日ぶつかってけよ。
もう暗くなってきたから早めに帰って明日に備えろ。
高橋さんの健闘祈ってるよ』
先生の手があたしの頭に触れる。
「はぃ」
顔が真っ赤なのがバレないように俯いて小さな声でしか返事が出来ない。
翌日、あたしは友達と電車で会場へと向かった。
会話はない。ただひたすら参考書とにらめっこ。
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