*1

8/11
前へ
/11ページ
次へ
それから半月、合否発表の日まであたしは再び進路室に通い第2志望校の過去問を解き続けた。 センターは思ったより良くて自己ベストだった。 化学なんて満点だったんだよ! 白木先生に自慢したら 『さすが、俺の教え子だ。 二酸化炭素もバッチリだな』って。 いつまで根に持ってるのよ。二酸化炭素の製法の珍回答。 そして迎えた合否発表の日。 あたしは受験票を握りしめ大学へ足を運ぶ。もうすでにたくさんの人が来ていた。 発表をみる前にもう一度、白木先生からのメールを読み直す。 ─────── 高橋さん。 明日はバレンタインデーですよ。 チョコレート楽しみにしてますね! じゃなくて… 大学から告白される事祈ってます。 『高橋さん、僕の学校通ってね』と(笑) ふざけたメールごめんなさい。 これでちょっとは頬緩んだかな? おやすみなさい(*^_^*) メールを読み終えたと同時に受験番号が張り出された。 あたしは「よしっ!」と意気込んで人ごみの中を進む。 1428635…一生懸命番号を探した。 1428621 1428625 1428631 1428634 1428639
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加