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それから半月、合否発表の日まであたしは再び進路室に通い第2志望校の過去問を解き続けた。
センターは思ったより良くて自己ベストだった。
化学なんて満点だったんだよ!
白木先生に自慢したら
『さすが、俺の教え子だ。
二酸化炭素もバッチリだな』って。
いつまで根に持ってるのよ。二酸化炭素の製法の珍回答。
そして迎えた合否発表の日。
あたしは受験票を握りしめ大学へ足を運ぶ。もうすでにたくさんの人が来ていた。
発表をみる前にもう一度、白木先生からのメールを読み直す。
───────
高橋さん。
明日はバレンタインデーですよ。
チョコレート楽しみにしてますね!
じゃなくて…
大学から告白される事祈ってます。
『高橋さん、僕の学校通ってね』と(笑)
ふざけたメールごめんなさい。
これでちょっとは頬緩んだかな?
おやすみなさい(*^_^*)
メールを読み終えたと同時に受験番号が張り出された。
あたしは「よしっ!」と意気込んで人ごみの中を進む。
1428635…一生懸命番号を探した。
1428621
1428625
1428631
1428634
1428639
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