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結城『やべ…確か終電って0時までだったような…』
結城は辺りを見渡して、時刻表を探した。
辺りは本当に真っ暗で、携帯のカメラのライトの明かりを頼りに探した。
結城『お、あった。あった。』
結城は時刻表を見つけ終電の時刻を見た。
結城『11時50分かぁ…てか早くないか終電。』
結城はこの電車の終電に疑問を持っていた。この駅を通っている電車は0時にも1本や2本は電車はあるのに、この電車だけは0時前には終電となっているのである。
結城『とりあえず、地上に出るしか無いか…タクシー代あるかなぁ…』
結城は頭の痛みとも闘いながら、真っ暗な駅のホームを歩いていった。
結城『地下ってホント明かりが無いと真っ暗だなぁ…』
等と独り言を言っていた。
結城が、地上に出る階段の前に着いた時には唖然とした。
結城『なんだよ…これは!』
階段にはシャッターが降ろされており、地上へと出られなくなっていた。
結城『くそ!誰か誰か!!』
結城は大声を出しながらドンドンとシャッターを叩いた。
しかし、シャッターの開く気配はなく人の気配すら無かった。
結城『これは…ヤバいかも』
急いで携帯で連絡を取ろうとするがモチロン地下なわけで圏外。
結城『くそ!誰かいませんか~!』
結城は大声で助けを求めたが、ただ自分の声でやまびこのように響くだけで意味は無かった。
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