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結城は無我夢中で走っていた。
結城『ハァハァ…』
キキーッ…
走っていく度にドンドン音は近くなっていく。
結城『もう少しだ…』
しかし、結城のなかでは1つ疑問に浮かんでいる事があった。
それは、ブレーキ音が短い間隔で鳴っている事だ。
この電車はそんなに駅の間隔は無かったはずなのに…
しかし、結城はそんなことより人がいるかもしれない!という方にかけていた。
キキーッ!
もうすぐ側にいる。
結城『すみません!誰かいませんか~?』
近くになってきたので大声を出してみたが反応は無い。
キキーッ
もう音は近い。結城は周りを携帯のライトで当てていた。
結城『すみません~!』
キキーッ
結城の言葉に返事をするかのように音は答える。
結城『ん?』
結城はライトを照らしていると何かを写したようだった。
もう1回慎重に見てみると
結城『人影!!』
かすかに見えたのは人影であった。
結城は急いで近づく
結城『すみません…………… !』
結城は近づいてみてビックリした。そこには白衣をみにまとった医者が立っていた。
何で医者が?
等とは思ったが人には間違いないので声をかけてみた。
結城『あのぉ!すみません!』
『ウゥ…ジ…ッ…ケ…ン』
結城『はい?』
結城はかすかに医者がしゃべていたのを聞こえた。その時医者の態度が可笑しいと感じた。良く見ると白衣には赤い斑点のような模様が着いている。
ピチャ…ピチャ…
さっきまで聞こえなかったが、水の落ちる音が聞こえた。それと相反するかのようにさっきまでのキキーッというブレーキ音は聞こえなくなっていた。
結城『………』
恐る恐るカメラのズーム機能を使い、遠くからその医者の姿を確認した。
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