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「いいの、いいの。
シゲちゃんと清美は、
会うたびに喧嘩を始めるから」
ショウはリオンの前に、
ジュースを差し出した。
「これ、オレのおごり」
ショウに軽くお辞儀するリオン。
『ありがとうございます』
リオンは、ショウに差し出された
ジュースを飲みながら
清美とオカマの喧嘩を見守る。
「清香と喧嘩をしている人って、
シゲちゃんって言うだけど
あぁ見えて。シゲちゃんは
この飲食店が集まった、
この(土手町)場所を
仕切っている人なんだよ」
納得するリオン。
『あぁ、それで、清美が、
見た目も含んで、
シゲさんの事を
“土手町の怪物”って』
ショウは清美たちに
聞こえるぐらい音で
“パンパン”と手を叩いた。
清美とシゲは動きを止め、
ショウの方に顔を向けた。
「喧嘩は、そこまで。
今日は、レイナ達のバンドの
打ち上げをここでやるんだから」
清美とシゲは我に返る。
「そうだったわねぇ」
腕を組むショウ。
「二人とも、手伝って」
「「は~い」」
清美とシゲは、
打ち上げの準備をする。
少し、時間が経ったころ。
レイナ達がショウの店に来た。
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