第02話

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「いいの、いいの。  シゲちゃんと清美は、  会うたびに喧嘩を始めるから」 ショウはリオンの前に、 ジュースを差し出した。 「これ、オレのおごり」 ショウに軽くお辞儀するリオン。 『ありがとうございます』 リオンは、ショウに差し出された ジュースを飲みながら 清美とオカマの喧嘩を見守る。 「清香と喧嘩をしている人って、   シゲちゃんって言うだけど   あぁ見えて。シゲちゃんは  この飲食店が集まった、  この(土手町)場所を  仕切っている人なんだよ」 納得するリオン。 『あぁ、それで、清美が、  見た目も含んで、  シゲさんの事を  “土手町の怪物”って』 ショウは清美たちに 聞こえるぐらい音で “パンパン”と手を叩いた。 清美とシゲは動きを止め、 ショウの方に顔を向けた。 「喧嘩は、そこまで。  今日は、レイナ達のバンドの  打ち上げをここでやるんだから」 清美とシゲは我に返る。 「そうだったわねぇ」 腕を組むショウ。 「二人とも、手伝って」 「「は~い」」 清美とシゲは、 打ち上げの準備をする。 少し、時間が経ったころ。 レイナ達がショウの店に来た。
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