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「まぁ、夜はねぇ。
でも、基本は・・・
いろいろワケありで
家や学校で居場所が
無い人間の集まる場所」
リオンは驚く。
『えっ・・・?』
「この店は、オレの親戚が、
やっていた店で。
オレが、この店を引き継ぐ前から、
この店は、いろんな理由で、
“自分に居場所がない”って
思っている若者が、
集まる場になって居たんだ」
リオンは、
小声の様な声で言う。
『単なる・・・この店は、
弱い人間が現実から、
逃げる為の場所って
事じゃないですか・・・』
苦笑いするショウ。
「確かに、そうかもしれないけど。
でも、人には、
心を落ちつける場所が-・・・」
リオンは大声を出す。
『それは!!キレイ事よ!!
あたしみたいに!!泣く事も!!
弱い所を見せたら!!
良いように利用されるか!!
捨てられるだけよ!!』
リオンは、
驚いたショウの顔を見て、
我に返る。
『あっ・・・!ごめんなさい』
そこに、清美が、
慌てた様子で、店に入って来た。
「リオン~!!遅れて、ごめん~」
リオンは、清美と行き違いで、
店を出て行った。
「・・・リオン?」
リオンは駆け足で歩く。
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