第03話

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「まぁ、夜はねぇ。  でも、基本は・・・  いろいろワケありで  家や学校で居場所が  無い人間の集まる場所」 リオンは驚く。 『えっ・・・?』 「この店は、オレの親戚が、  やっていた店で。  オレが、この店を引き継ぐ前から、  この店は、いろんな理由で、  “自分に居場所がない”って  思っている若者が、  集まる場になって居たんだ」 リオンは、 小声の様な声で言う。 『単なる・・・この店は、  弱い人間が現実から、  逃げる為の場所って  事じゃないですか・・・』 苦笑いするショウ。 「確かに、そうかもしれないけど。  でも、人には、  心を落ちつける場所が-・・・」 リオンは大声を出す。 『それは!!キレイ事よ!!  あたしみたいに!!泣く事も!!  弱い所を見せたら!!  良いように利用されるか!!  捨てられるだけよ!!』 リオンは、 驚いたショウの顔を見て、 我に返る。 『あっ・・・!ごめんなさい』 そこに、清美が、 慌てた様子で、店に入って来た。 「リオン~!!遅れて、ごめん~」 リオンは、清美と行き違いで、 店を出て行った。 「・・・リオン?」 リオンは駆け足で歩く。
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