第03話

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「すみません、開店は、  まだ-・・・!」 ショウは、来店した男性を見て、 驚いた表情をする。 「・・・ナオキ?!」 ナオキは、頭に被った帽子をとる。 「ショウ・・・久しぶり」 ナオキは、カウンター席に座る。 「元気そうだなぁ、ナオキ」 「・・・うん」 「何か、飲むか?」 「オレンジジュース」 「分かった」 ショウは、ジュースを、 用意する。 「なぁ、お前が、  オレの所に、来る事は、  あいつは、知っているのか?」 ナオキは、顔を横に振る。 ショウは、ナオキの前に、 ジュースを置く。 「タンダイさんには、内緒で」 ショウは、少し驚いた顔する。 「じゃあ、どうやって、  オレの居所を?」 「昔からの友達から、  “ショウが店をやっている”って、  話を聞いて」 「そっか」 ショウとナオキは、 少しの間、沈黙する。 「明日、この近くで、  ライブをやるだ」 ショウは、ナオキの顔を、 見ないようにうつむく。 「へぇ~・・・そうなんだ」 ナオキは、テーブルの上に、 “デス・ノア”のライブチケット2枚を置く。 「ボクらのライブを、  来てくれない?」 ショウは、ハッとする。
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