第01話

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清美はリオンと腕を組む。 「じゃあ、行こう」 清美はリオンの腕を 引っ張る様に歩き始めた。 リオンは清美の案内で、 雪が積もった街中を歩く。 不機嫌のままのリオン。 『清美、あたしをどこに  連れて行くつもり?』 「それは、ひみつ」 リオンは立ち止まる。 『あたし、帰る』 リオンは後ろを振り返り、 来た道を戻ろうとする。 清美はリオンの腕を掴み、 引き止める。 「えぇ~!!何で!?」 『だったら、どこに、  連れて行くか答えてよ』 清美は戸惑う。 「それは・・・」 そんな、清美の表情を見て、 リオンはイライラする。 『もう・・・いいよ!!』 リオンが後ろを振り向くと、 清美の後ろの方から 男性の声が聞こえた。 「清美じゃん」 リオンと清美は その声の方を振り向いた。 リオン達の目の前には、 肩にギターケースを 持った男性が立って居た。 清美は軽く微笑み、 男性に駆け寄る。 「ショウ~!!」 この人・・・清美の彼氏? それにしては・・・かなり、 年上だよねぇ? ショウはリオンの方を見て、 軽く頭を下げた。 「清美、あの子は?」
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