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清美はリオンと腕を組む。
「じゃあ、行こう」
清美はリオンの腕を
引っ張る様に歩き始めた。
リオンは清美の案内で、
雪が積もった街中を歩く。
不機嫌のままのリオン。
『清美、あたしをどこに
連れて行くつもり?』
「それは、ひみつ」
リオンは立ち止まる。
『あたし、帰る』
リオンは後ろを振り返り、
来た道を戻ろうとする。
清美はリオンの腕を掴み、
引き止める。
「えぇ~!!何で!?」
『だったら、どこに、
連れて行くか答えてよ』
清美は戸惑う。
「それは・・・」
そんな、清美の表情を見て、
リオンはイライラする。
『もう・・・いいよ!!』
リオンが後ろを振り向くと、
清美の後ろの方から
男性の声が聞こえた。
「清美じゃん」
リオンと清美は
その声の方を振り向いた。
リオン達の目の前には、
肩にギターケースを
持った男性が立って居た。
清美は軽く微笑み、
男性に駆け寄る。
「ショウ~!!」
この人・・・清美の彼氏?
それにしては・・・かなり、
年上だよねぇ?
ショウはリオンの方を見て、
軽く頭を下げた。
「清美、あの子は?」
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