0人が本棚に入れています
本棚に追加
リオンは隣で並ぶ、
清美に話しかける。
『・・・ねぇ、清美』
「うん?なに?」
リオンはうつむいたままで、
清美に聞く。
『さっき、ショウさんと
話していた人たちって?』
「あぁ、“Diva”の
レイナさんとタクヤさんの事?」
清美はリオンの方に顔を向ける。
『あの人たちの“Diva”って
バンドなんだ』
「確か、“Diva”を
日本語に直訳すると・・・
“歌姫”だったはず」
歌姫かぁ・・・
確かにレイナって人は、
そんな感じがする。
「リオンもレイナさん達の
演奏を聴けば好きになるよ」
リオンたちは、
ライブハウスの中に入る。
ライブハウスの中は
リオン達のバンドのファンや
他のバンドのファンが集まり、
今か、今かと待っていた。
リオンと清美は人ごみを
かき分けて、
ステージの前へと来た。
「特等席ゲット~♪」
リオンは観客を見回す。
『人が多いなぁ、
いつも、こんな感じなのか?』
「まぁねぇ」
すると、ステージのライトが消えた。
観客たちが騒ぎ始めた。
「「キャアアア~!!」」
リオンは観客達の騒ぎ声が
うるさく感じ、
両手で耳をふさぐ。
最初のコメントを投稿しよう!