第一章 少年と仲間たち

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さて翌日。 悠とともに家を出た俺は無事クラスへ着きカバンのものを机の中へ入れている。 「おはよー。冬夜~」 そういって朝っぱらから抱きついてくるクラスメート、四枝 不破(よつえだ ふわ)。 「おはよう。で、なんでお前はだきついてくるんだよっ!」 クラスメイトからの視線が痛く、不破をはがそうとするがこれがなかなか離れない。 なんでこいつがこんなことをするのかと言うと、 『冬夜が子供と遊んでるのを見て、優しそうな人だなーと思ったから』 だそうだ。 うん。それとこれが何の関係があるんだろうね。俺も不思議。 「えへへー」 「はぁ」 ひきはがすのを無駄と判断し、かばんの整理に戻る。 幸い、不破は重くはない。 しかし、それより周りの視線が・・。 不破はこういう天真爛漫と言っていいような性格や美少女といっても差し支えない容姿をもち、なおかつスタイルもいい。と、入学してから一カ月ほどしかたっていないのに学園のアイドルとまで呼ばれている。 そんな存在と過度な接触をしているため、男子の視線がとても痛い。 「おーい。そろそろ離れろー」 HRももう少しで始まる時間というところでさすがにそろそろ降りてほしい俺は不破に降りるように催促する。 「って寝てる!?」 なんと、俺の背中で寝ていた。 あの短時間で寝るって・・・・。 「んぅ。とうやぁ?」 「おう。起きろ」 不破は眠い目をこすりながら俺の背中を降りる。 「ふわぁ。おはよ」 「おはよ」 同じ人に2回もおはようを言うなんて思わなかったよ。 「うーい。HRはじめるぞー席に付けー」 やる気のなさそうな先生の声と共にHR開始のチャイムがなった。
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