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「不幸な事故ですね」
ガードレールにぶつかったままの状態で目も当てられないような姿になった救急車の前で彼はゆっくりと言った。
その酷さは救急車が、ガードレールにぶつかったときの様子が目に浮かぶようだった。
彼の名前は結城圭輔。
職業は警察官。
田舎の農道にポツンと建っている小さな警察署に勤務する刑事だ。
階級は警部補。
メタルフレームの眼鏡と優しそうな印象を与える笑顔が特徴的な男である。
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