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満月が夜空に彩るなか暗闇の森の中では
追ってから逃げるように大事な何かを抱きながら
白いローブを着た女が走っていた。
「あっ!!」
枝が無造作に伸びているため、枝に右足が引っかかりそのまま前に倒れこむ。
女はすぐに起き上がり抱えていた何かを見ては
すぐに安堵する。
そこには生まれて1か月もたたなそうな子供がスヤスヤと眠っていた。
その無邪気な顔を見て、緊張していた表情が一気に解かれたが周りの気配に気づきはっと我にかえる。
気配を探ると目の前の暗闇の中から月明かりにより
人陰が徐々に見えてくる。
そこには黒いローブを羽織、顔には無機質に
笑っているピエロの仮面を被っている人らしき姿がゆっくりと現れる。
「もう鬼ごっこはおしまいか?」
男は女に問いかける
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