満月の夜に…

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「あなた達の目的は何!どうしてこの子を狙うの!!」 女は腕に抱える子を出来るだけ男から隠すように、 男を睨み付けながら問いただす 「それはお前がよく知っているであろう」 男は当たり前のように淡々と話し終わると左手を前に出し子供を渡せと要求してくる。 「お前にも重要な役目があるから殺しはしない。だがこれ以上抵抗するのであればやむ終えない…」 パチン! 左手で指を鳴らした瞬間 「ガァルルルル…」 男の後ろから影が揺らめきだしその姿を表す。色は黒く姿形は狼に似ている獣達が5匹牙がむき出して男の横へとゆっくりと並ぶ。男が呼び出した獣はいつでも襲える準備が出来ているのか、ヨダレを垂らしながら男のサインを待っている。
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