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女も最後の力を振り絞り魔法を唱えようとした
瞬間、右の方から何かが光ったと感じると無数の光が獣に向かって突き刺さる。
2匹は辛うじてよけられたが、残りの3匹は命中し悲鳴を上げて倒れる。
何が起こったのか把握出来ていない間に誰かが近付くのが分かった。
「アリシア様!」
その聞き覚えがある声に顔を上げると
髪は短めで赤茶色、目は薄茶色。顔立ちは少し童顔の鎧を着た傷だらけの男が駆け寄ってきた。
「アリシア様、ご無事ですか」
男は膝まずき女の無事を確認する。
「ダリルも無事だったのですね!?」
男は笑みを浮かべて頷くと女は男の表情と生きている事にほっとする。
味方の騎士は女の前に立ちながら仮面の男を睨み付け剣を構える。
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