満月の夜に…

7/10

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「無駄な事を…」 仮面の男が動こうとするが、騎士の光矢によって妨げられた。 「悪いがこのまましばらく俺の相手をしてもらうぞ!」 2匹の獣と戦いつつ、男にいい放つ。 その頃、女は… 先程と同じで全力で走り続けていた。 すでに体力の限界は来ているが、今は腕の子供の為にと気力によって体は動かされていた。 森の中にいるが、目の前が徐々に明るくなってくるのが分かる。 女は希望を持って明るい方へと走り続け、その先へとつき進み ようやく森が抜けた。 そこは満月が夜空に輝かしく光っている。と感じていたが、森を抜けたその先は崖であった。 崖から下を見下ろすと森が見えるが、落ちたら確実に死ぬであろうと考えさせられる距離ではあった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加