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女は慌てる様子もなく崖の先に立ち満月を見上げていた。
すると…
「鬼ごっこはおしまいか」
後から声がし振り替えると先ほどの仮面の男が現れる。右手には血まみれの剣を持ち、剣先からは血の滴がポタポタと垂れていた
「お遊びはここまでだ…」
仮面の男が現れても一向に騎士は現れず、男は左手を前に出し…
「さぁ、こちらへ来い」
女へと言い聞かすが、女は全く動かずに男を見据え、それから柔らかい表情を子供に向けると子供もその笑顔に答えて笑ってくれていた。
それを見て痺れを切らしたのか、
「そいつをよこせ!」
と、淡々として話してた男が声を上げ女へと手を伸ばす。
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