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俺は乾いた声でゆっくりしゃべった。
しばらく沈黙が続く。
時間は流れていたが、空間は止まっていた。風さえも吹いていなかったと思うくらいだ。
ようやく、先生が口を開く
「あ、あぁ、………なんと言っていいか。わからないが、卒業おめでとう。
お前は、責めることないんだぞ??お前はなにも悪くない。だから、新しい出発をしようじゃないか。」
気を使うようにいつもより情けない声で、先生が俺を同情の目で見ながら言う。
…………
そんなこと、言われなくたって
わかってんだよ。
でも、俺が
あいつを
殺した
これに変わりはない。
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