序章 平和な日常。

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トイレから戻ってきた私は、今度は新しいポーズで新しいセリフを言おうと思い、左手を前に出したとき・・・ 「あ、きのちゃんおはよう。 今日早いね。」 私の一番の友達、星屑 澪音(ほしくず れいん)ちゃんが後ろのドアから入ってきた。 「あ、あめちゃんおはよう。 き・・・きょうはいい天気ですね。」 あ・・・危ない。危うく見られちゃうところだった。 あ、ちなみにあめちゃんってあだ名は、レインを日本語にすると雨だから。 「何してるの? ま・・・まさか、異世界への扉を開こうと・・・ あ、なんでもない。」 ときどきあめちゃんは変なことを言う時がある。 それについては何も聞かないで欲しいって言われてるから特に何も聞かないけど。 「え・・・えっと・・・ね。 あ、恋のおまじない・・・かな。」 「え?きのちゃん・・・好きな人、いるの?」 「あ、そういうわけじゃ・・・。」
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