記憶

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何処か可笑しい程度じゃない。見慣れた物が何一つこの部屋には無い。 恐る恐る葵がクローゼットを開け洋服を一つ一つ見るが見知った物は何も無い。 大学生が着るような大人っぽいキレイ目な服ばかりだよ。それに制服が見当たらない。 何か可笑しいと感じた葵が机の上に無造作に置かれた教科書や参考書を手に取る。 何で大学の教材!?……まさかと思うけど私は高校生じゃなくて大学生なの!? よろりと足元をふらつかせ再びベッドに腰掛ける。 ……待って…何歳設定!?
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