記憶

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自分の認識してる名前では無い名前で呼ばれ葵は後頭部を鈍器で殴られたような衝撃に見舞われる。 「……ちょっと待って?お母さん。私は旭じゃなくて葵だよ」 「……………」 「……………」 「葵?あなたは生まれてからずっと旭よ?夢でも見て勘違いしてるんじゃないの?」 「……そっか……って私は旭じゃない!!お母さんこそ変な冗談止めてよ!!」 葵の剣幕に旭の母は一度目を見開くが深い息を吐く。 「一週間も意識が無かったから混乱してるのね?後で検査して貰いましょう?」 検査って…。私は至って普通ですよ。旭っていったい誰だよ!?
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