僕の世界

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でも、それを見てしまったから、僕はお母さんから離されてしまったのかもしれない。 僕の側でお酒を飲むこの人も、もう少し時間が経つとあの男のように僕の肌に触り出す。 ヒトは、肌を好むのは何故だろう。 それはまるで、甘えん坊の猫のように。 「あつしくぅーん」 ほら。 この人のことは嫌いじゃないけれど、どうせ猫なら、僕は本物の猫に触れていたい。
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