僕の世界

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小刻みに鳴る足音と、少しだけ苦しそうな息の音は、テンポ良く続いて、ドンッという衝撃と共に停止した。 「ご、ごめんなさい。」 後ろから近づいて来ていると思っていた足音は、横の脇道からだったようで、下を向いて歩いていた僕に勢いよくぶつかった。 女の人はその拍子に散らばった物を鞄の中にしまっている。
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