僕の世界

8/29
前へ
/311ページ
次へ
「間に合いますか?」 「ううん、もうダメだと思う。」 その人はそう言ってまたふんわりと笑った。肩までの髪が湿気で首にまとわりついているのが、妙に色っぽく見えた。 いつもここを通るのだろうか。 「ほんとにありがとう。じゃあ、私もう行くね。」
/311ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加