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「じゃ、取り敢えず今日、放課後玄関な。」
「…はっ?…………はい…。」
「待たせんなよ。」
「ひっ!……じゃなくてっ…はいぃぃ……」
…急に目つきを鋭くするの、やめて欲しいです。
ってゆーか、やっぱり私に拒否っていう選択権は与えてもらえないようですし。
私が返事したのを確認してから先輩は満足げに去っていきました。
それとは正反対に足取りの重い私。
いっそ、このまま家に帰りたい……
そうは思うものの、授業なんてサボったことはないし、何より先輩との(勝手に決められた)約束を破る方が後々恐ろしい気がするので帰れない小心者の私。
先輩に呼び出されたせいで、お弁当も食べかけです。
でももうお昼休みも終わりを告げようとしています。
「はぁ…」
…ため息しか出ない。
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