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「メリーさん。所定位置になっちゃってるね?」
「・・・なんかね。諦めた。一之瀬って人に抱き抱えられて、涼子から逃げるために貞子に抱えられてね。自分で走るより速いし」
「メリーさん飴あげるから泣かないで」
「泣いてなんかいない。・・・ただ、どうしようもないことなんだ」
なんかメリーが完全に諦めモードに入ってる中、片方では会話が進んでいる。
「あ!ヤッホー貞子!」
「久しぶりだね八尺様」
「私は八尺で良いって言ってるじゃない」
「あぁ。ごめんごめんついつい」
親しげに話す2人。
「貞子さんは八尺様と知り合い?」
「うん。まぁ」
「昔ね。貞子に呪いを解いて貰ったの」
「正しくは、私のビデオを見た男が八尺の気に入った相手だから頼まれて解いただけどね」
「それから同じ伝説同士だし仲良くなってね」
楽しそうに話す八尺様と貞子。久しぶりの再開なのだが、
「・・・で?何で縛られてるの?」
「彼に負けちゃった」
「あぁ。雪花がとらえたのか」
別段驚いてもいないし、八尺様もなんだかまんざらでもな様子。
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