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「・・・にしても、もしかしてお昼にお洒落してたのって貞子だったんだ!」
「・・・見てたのか?」
「ううん。彼とそこの小さな子と一緒にいたから今考えたらそうなのかなって」
「あっはは。まぁ、あんな格好してたけど、こっちの方が落ち着くよ」
そう言って汚れたワンピースを見せる。
「まぁ、お洒落しても雪花と夫婦に見えないよね~」
「え?彼と付き合ってるの?子持ち?」
そう言ってギリギリと貞子の腕を掴む。
「ははははは。痛い痛い。冗談だからね。付き合っていないからね?あの子は都市伝説のメリーさんの電話のメリーさんだかね?人間と都市伝説からはメリーさんは産まれないよ」
「・・・それもそうね。ごめんなさい」
「いやいや。分かってくれればいいから」
血が止まっていたのか腕か白くなり、笑いながらも腕をさすり、血を巡らせる。
「えぇっと。ところで貞子?何で八尺様が俺に会いに来たって?」
「いや、今日の出来事で公園にいて背の高い女性に話しかけて、この家にいるやつって言ったら雪花しかいないじゃない」
「あ、そっか・・・でも、俺って」
「公園で見かけて素敵に思いました。ですので私は貴方を私のモノにしたいと」
「八尺?恐らく・・・いや、100%勘違いしてると思うがそいつ雪花は」
「「男ではなく女だよ」」
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