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「・・・ってなわけで1週間後に旅行に行くことになったんだけど一緒に行かない?」
「1週間後。・・・わりぃ剣道稽古があってな」
まずは近場の剣道場の一之瀬さんに声をかけてみる。
「そっか。剣道が忙しいならしょうがないよ」
「悪いな」
一之瀬さんは無理か。そう思い帰ろうとすると、
「おぉ。春人君じゃないか?どうした?」
「厳さんこんにちは。実は1週間後旅行に行くことになって友達連れてこいって言われましたので一之瀬さん大丈夫かなって思ったんですけど」
「1週間後は稽古だろ?だから無理だなって」
「・・・いや。行ってこいって?」
「親父!?」
「別に1日2日稽古なんてしなくても死にやしないよ」
「だけど腕が鈍る」
「なら旅行先で軽く練習すればいいだろ?」
「・・・だけどよぅ?」
「いいじゃないか。ずっと稽古してるし、何よりお出掛けだぞ?夏休みの思い出でも作ってこい。ボソッ(旅行に行けばこっちは何もしなくていいからな)」
「親父なんか言った?」
「いいや?何も言ってねぇけど?」
「旅行かぁ・・・」
「・・・あ、一応藤崎さんと石丸を誘う予定」
「藤崎も誘うのか~」
まだまだ悩む一之瀬さん。
「あとは、僕の姉さんとその・・・友達?」
「何でそこに?をつける!」
「最後に貞子さんとメリーさんだけど・・・誰か連れてくるのかな?」
「メリーちゃんが行くなら私も行く」
「決断早ッ!?」
「じゃあ一之瀬さんはOKね。後で詳しくメールするから」
「おう!ってなわけで1週間後は休むから」
「お、おぉ。わかった」
「フフッ。1週間後が楽しみだ」
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