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「「行くっ!!」」
所と日にちが変わって翌日の学校。
教室には同じクラスの藤崎と石丸が座り、春人が2人の前に立っている。
前日、一之瀬に話した内容をそのまま伝えた。
「・・・行くのは良いけど、この補習はいつまで?」
・・・そう。補習である。
教室には3人以外誰もいない。
本来なら藤崎と石丸2人だけの補習であったが、2人からのSOSで春人が来たわけである。
担任の国木は
「なら、2人を見ててくれ。時間になったら教室に戻る」
そんなことを言ってどこかに行った。
「・・・藤崎さん補習は?」
「6日後まで」
「ギリギリアウトだね」
「マジか~。部活もタイミングよく休みなのに」
「ほらほら。2人ともペンが止まってるよ」
「春人はSだし」
「ね~?」
「僕はSなの?」
そんな話をしてると扉が開いた。
「お前ら~。終わったか?」
「先生!補習期間を短くしてください!」
「まずは俺の質問に答えろよ」
国木は2人のプリントを覗くと八割方埋まってることに気づく。
さらに、黒板には春人が解き方を書いただろう後が残っていた。
「・・・そうだな。一応、プリントと簡単なテスト。応用のテストをこっちで用意しているからな。テストのでき次第では何日か短くしてやっても良いが?」
「「ヨッシャーー!!」」
「喜ぶ前に自分の成績に気づいてから喜べ」
「「・・・・・・」」
「急に黙るなよ!?」
「2人とも。僕がやり方教えてあげるから一緒に頑張ろう?」
「「春人(君)」」
「まぁ、春人がいるんなら任せるよ」
そう言って、テスト用紙とプリントを渡してくる。
「プリントが終わってテストが大丈夫そうなら来い。応用のテストやるから。応用のテストで80以上で合格な」
そう言うと、国木は手をヒラヒラさせながら行ってしまった。
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