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≪皇輝side≫
橘先生が去ってから二時間後。
書類が大分減ってきた頃、放送が流れた。
『時間切れだよーっ!みんな、運動場に集合してね!』
…今のは、会計か?
とにかく、新入生歓迎会は終わったらしい。
「皇輝、今日はもう帰るか」
「そうですね…流石に疲れました」
椅子から立ち上がり、首の骨をゴキゴキと鳴らす。
「…次は期末テストか…忙しいな」
…そうだった…。
まあ、餓鬼の頃、本家で受けた英才教育が役立つだろうから大丈夫か。
俺は時雨先輩に別れを言って、寮に帰った。
そして、死んだように眠った。
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