鬼ごっこと生徒会と転校生と、らしい。

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「美波くん、美味しい?」 にこ、と笑い掛けてくる先輩は、そこらの女よりも可愛い。 荒川の方が可愛いけどな。 「ええ、美味しいですよ、広人先輩」 先輩は、嬉しそうにはにかむ。 「………?」 俺は不思議に思いながらも、紅茶を飲む。 ゴキは、副会長と見回りに行った。 二人が出ていくと、会長と会計、書記が仕事をし出した。 …いつも仕事をしていれば良いのに、と言いたかったが、広人先輩がひっきりなしに話し掛けて来るので、言えなかった。 会長が参加しなくても構わないと言ってくれたのは、本当に助かった。 「ふう…御馳走様でした。広人先輩、ありがとうございます」 「ううん、また来てね?」 俺はその言葉に苦笑を返し、時雨先輩と生徒会室を出た。
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