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≪橘side≫
………今、手に、………は?
「先生、どうかしましたか?」
…いや、お前のキスでびっくりしてるんだよ。
手の甲だけども…不意打ち過ぎる。
ああ、顔が熱い。
手の甲に感じた柔らかい唇の感触が、リアルに思い出される。
「…覚悟してろ」
お前の赤い顔や、慌てる表情をいっぱい見てやる。
俺は皇輝の手を離し、そう言って、風紀室を出た。
…楽しみだ。
頬がにやけるのを我慢しながら保健室に戻った。
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