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母親の死のショックで、島太郎は ふた月以上も学校に通うことができませんでした。
島太郎は、時折 自分の腕時計に語ります。
その腕時計は、母親の形見。
島太郎が中学校に入学した時に、母親からプレゼントされたものです。
それは、父親から 母親に、結婚の記念としてプレゼントされたものでもありました
「島太郎。この時計は、お父さんとお母さんの思い出のこもったものなの。あなたも、結婚する時には 相手の人にプレゼントするのよ」
そう言って微笑みながら、島太郎の腕に時計をはめてくれたことを 思い出すのです。
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