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浦 島太郎は、この国のちょうど真ん中あたりにある都市に生まれました。
父親は、いくつもの会社を経営する資産家で、土地の名士でした。威厳ある風貌とは裏腹に、やたらと世間体を気にするところがありました。
さて、母親とはいいますと、威厳のある父親とは正反対の、気さくな人でした。
彼女の父親、つまり島太郎からみると、おじいさんにあたる人が創立した学校の経営を受け継ぎ、熱心な教育家として有名です。
その教育方針は 子どもたちの自主性を重んじ、自由に活動させることでした。
ユニークな方針と同じく、お顔立ちも とってもユニーク、おかめ・ひょっとこの おかめそっくりの優しいお顔で、子どもたちに 大人気。もちろん 島太郎も 大好きな母親でした。
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