勇者「えっ………魔法使いちゃんって俺より年上だったの?」

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魔法使い「うむ。このパーティーの中では一番歳はとっているな」 勇者「……戦士さんとか30代だけど」 魔法使い「いや、20、30等というレベルで言われてもな」 勇者「ちなみに何歳?」 魔法使い「歳か?うーむ……どうも途中から数えるのが面倒になってな……確か前世代の勇者が活躍したのが100年前だったか私が生まれたのは……んー……」 勇者「え?え?」 魔法使い「ああ、ちなみにそのときの勇者一行のパーティーにも私は参加していたのだ。どうだ、頼もしいだろう」 勇者「あ……はい」 勇者「あー………」 魔法使い「どうかしたのか?」 勇者「いや、今まで魔法使いちゃ……さんのことを見た目まんまの年齢だと思っていたので色々と失礼なことを言っていたなと……」 魔法使い「そのような些細なことはもはや気にしていない。流石にこの姿のままで長いこと暮らしてきたし慣れたさ」 勇者「いえ……すいません……魔法使いさん」 魔法使い「なんならちゃん付けのままで構わないぞ。むしろそのほうが私としても新鮮な気持ちでいられるしな」 勇者「あ…いえ…無理です」 魔法使い「そうか、少し残念だな………」 勇者(結局何歳なんだよこの人……)
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