勇者「えっ………魔法使いちゃんって俺より年上だったの?」

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勇者「戦士さん……」 戦士「ん?どうかしたのか勇者殿」 勇者「魔法使いさんが物凄い年上だって知ってました?」 戦士「知っていたが、それが何か?」 勇者「実は自分は最近まで知らなかったんですよ……」 戦士「不老の魔法使いなんてホイホイいるものでもないしな。仕方ないさ」 勇者「これからどうやって接していけばいいんでしょうか……」 戦士「今までどうりでいいのでは?」 勇者「今までどうりは流石に………」 戦士「年齢が思ってたよりも上だっただけでそんなに弊害があるものか?」 勇者「食事のときとかに……膝の上にのせてご飯を食べさせてあげてたんです」 戦士「………そんなことをしていたのか勇者殿」 勇者「僧侶さん」 僧侶「なんですか?」 勇者「魔法使いさんが年上だって知っていました?」 僧侶「魔法使いちゃんが?ふふふっ、勇者様ったらまたそんな冗談を」 勇者「いや…嘘じゃないんだ。魔法使いさんは不老で歳をとらないらしいんだ」 僧侶「…………本当なんですか?」 勇者「本当なんだ……」 僧侶「………」 勇者「どうしたの?」 僧侶「私……魔法使いちゃ…さんにとても失礼なことをしていたみたいで……」 勇者「あ、僧侶さんも……」 僧侶「夜寝る前にご本を読んだり、お話をしたり………完全に子供だと思っていたので……」 勇者「気にしてないって言ってたから……多分大丈夫だよ」 僧侶「ああ……今思えば意味ありげな笑顔をしていた気が……」
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