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僧侶「魔法使いさん、すいませんでした。年上だとは知らずに失礼なことを」
魔法使い「気にしてないさ。寝る前に楽しい話がきけてよかったぞ」
勇者「自分も失礼な行動の数々すいませんでした」
魔法使い「だからよいと言っているだろうに」
戦士「ふと思ったのだが、魔法使い殿は食事や睡眠は必要ないのではないか」
魔法使い「いや、そのあたりは必要なようにしてある」
戦士「何故ですかな?技量的に不可能というわけではないのでしょう」
魔法使い「そこまでいくと、あまりにも人間離れしてしまうからな、精神的に人間のままでいないと日常生活に支障をきたす」
勇者「というか戦士さん」
僧侶「何で知ってたのに教えてくださらなかったのですか?」
戦士「ん?てっきりわかってるものだと、
お二方はこのままの見た目通りの子供が魔法を使えることを疑問に思わなかったのか?」
勇者「……いや、それは」
僧侶「天才の女の子だと」
魔法使い「いや、まぁ、この姿のときにはある程度できてたのだがな」
勇者「そういえば、魔法使いさんが魔法を使ってるところを見たことがない」
僧侶「戦闘なんて危ないところに出さないようにしていましたからね……」
戦士「……では何故連れてきたのか?」
魔法使い「まぁ、今のところはお主らだけでも十分の相手しか出てきてないからな。
危なくなったら私自ら出て行く予定だったが」
勇者「魔法使いさんの腕前ってどんなものなんですかね?」
魔法使い「前魔王戦ではそれなりに戦えていたと自負してるが」
勇者「……もしかして、自分はいらないんでしょうか?」
魔法使い「何を言っておる。勇者や戦士のような前衛がいるからこそ、私や僧侶のような後衛が安心して役割を果たせるのだ。
自信をもて、勇者」
勇者「は、はい!」
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