勇者「えっ………魔法使いちゃんって俺より年上だったの?」

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魔法使い「久しぶりの実戦なので、少々手間取ってしまうかもしれん」 勇者「大丈夫ですよ。自分達がサポートしますから」 僧侶「勇者様!早速魔物が!」 戦士「数が多い。勇者殿!半分はまかせました」 魔法使い「ふむ、確かあの魔物は炎に弱かったな」 ボッ 魔法使い「火の玉をぶつけて………いや、数も多いことだしもっと大きくしておくか………」 ボボボボボボッ 数分後 勇者「なんだか暑くないですか?」 戦士「………勇者殿、後ろを」 勇者「えっと……太陽が二つありますよね」 僧侶「魔法使いさん!火力を抑えてっ!勇者様達まで丸焼きになってしまいます!」 魔法使い「すまない……実戦は久方ぶりでな」 勇者「あ、いえ、あれだけ強力な魔法が使えることは凄いことですよ」 魔法使い「魔力のコントロールはできるのだが………いまいち加減をどの程度すればよいのかが」 僧侶「えっと…前に冒険したときはどうしてたのですか?」 魔法使い「毎回全力だったさ。あの頃は未熟でたいした火力は出なかったので問題はなかったのだ」 戦士「火力でなく効果範囲を抑えてみては?」 魔法使い「いやな……それも考えだが、圧縮したエネルギーになるわけで、こちらのほうが加減を間違えると大惨事になりかねん」 勇者「少しずつならしていくしかないですよ」 魔法使い「すまんな……大口たたいていたが、こうも感がないとは……」
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