勇者「えっ………魔法使いちゃんって俺より年上だったの?」

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魔王「うむ、勇者達の様子はどうだ」 側近「つい先日旅に出たばかりです」 魔王「よし、空、海、地の将達をすぐに向かわせろ」 側近「は……はい?いくらなんでもそれは……」 魔王「勇者一行が未熟なうちに潰せ。前回は勇者達を泳がせすぎたせいで負けたのだ」 側近「わ、わかりました」 魔法使い「うむうむ、このまま実戦を続けていけば調整の程度もわかってきそうだ」 僧侶「一時はどうなることかと思いましたが、大丈夫そうですね」 勇者「調整さえ上手くいけば、頼もしすぎる戦力ですからね」 戦士「……勇者殿」 魔法使い「うむ、なんとも強大な魔力の塊が近づいてきているな」 僧侶「勇者様……あの空を覆う黒い影って……鳥じゃないですよね」 勇者「魔王の空軍だ……」 戦士「……勇者殿。空だけではないみたいですぞ。地平線から上がる土煙……」 勇者「魔王陸軍……な、なんでこんなところに………」 魔法使い「本気でつぶしにきたのだろうな。私達を」 勇者「ど、どうすれば!?」 魔法使い「勇者よ」 勇者「は、はい」 魔法使い「この辺りの地形が変わってしまっても、あの軍勢を倒すためにはやむなしか?」 勇者「はい?」 魔法使い「本気を出していいかときいている」 勇者「倒せるんですか!?」 魔法使い「やってみる」
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