自殺Step1 僕達、今から死にます

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話し掛けてきた関西弁の男は、金髪のつんつん頭に鋭い目付き。 服装は黒のゴシックパンツに黒のTシャツ。勿論背中には亀マーク等はない。 黒で統一した簡単な着こなしだが、全身を通して見ると、金の明るい髪のおかげで、色のメリハリがしっかり出ており、どっかのコスプレ痛男と違い、オシャレな着こなしだった。 「ももしろ……?なに?いえ違いますよ」 「いや、絶対ももしろじろさんやろ?サイトに書き込みしてる服と全く同じやし、そんな服、他に着る人居らんやろ」 そこまで聞いて、ようやくサークルのハンドルネームの事を言ってるんだと気付く。 「ももしろじろ……いえ、桃白白でタオパイパイと呼ぶんですよ」 「そうなんか!通りで変なハンネだと思ったわ。よろしく!タオ」 「タオ?ふん。馴れ馴れしい。貴様…… 死にたいのか?」 「……」 勿論死にたいのだが、イタ男のむかつく決め顔に、はい、そうです等と素直に言う訳もなく…… それから約十秒…… フルボッコされた、イタ男の顔はビフォーアフター顔負けの変形を遂げていた。 「ふひひ……おかしいな。この人の頭上にコンボ数が見える」 「わいはニャーゴや。よ・ろ・し・く」 「はは……発情期の猫の鳴き声みたいなハンネですね」 顔をパンパンに腫らし、性格、見た目とも痛々しい人間がここに誕生した。 「固っ苦しいな~気軽にタメ口でええで」 「えへ……たった今、気軽にふざけて、ボコボコにされたんだけどね」 お互いにハンネで自己紹介を済ませた二人。 自己紹介でここまで殴られるタオ。 この関西弁の男も自殺志願者の一人だった。 それから、二人は他愛のない会話で時間を潰すこと数分。 「しかし、桃白白でタオパイパイか。桃のようなパイオツ的な意味か?イヤらしいな~」 「全然違う。ドラゴン○ール知らないの?」 「知っとるけど、そんなんフリーザの部下におったっけ?」 ニャーゴの中でタオパイパイは、フリーザの部下として登録されたのであった。
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